今回の記事は乗り物酔いで長い間苦しんだ私が、実際に試してみた『乗り物酔い対策』のご紹介します。
乗り物酔いは本当に辛いもので、外出することが怖くなったり、楽しみなはずの旅行も苦痛と感じてしまうとても厄介なものです。
乗り物酔いはなりにくい人にとってはなかなか伝わりづらい症状です。
もし家族に乗り物酔いをしやすい人がいたら、私が試してみた方法から参考にできる対策が見つかるとかもしれません。
11個もあるのであなたが気になるポイントだけでもご覧ください。
乗り物酔いに強くなるために試した11個の対策
まず簡単に乗り物酔いのメカニズムをお伝えすると、
車やバス、船、飛行機などの乗り物に乗っているときに気分が悪くなる状態のことです。これは、体が感じる動きと、目で見た情報が一致しないときに起こります。
脳が「動いている」と感じる部分と「動いていない」と感じる部分の矛盾が乗り物酔いの原因
いかにこの状態を作らないようにすることが重要だと思いやった対策をご紹介します。
今回は車での移動を想定しています!
乗る前にできる対策
乗り物酔い対策は乗り物に乗る前からやることが大切なので、車に乗る前にできる対策を3つご紹介します。
酔い止めの薬
なんと言っても絶対に必須なアイテムは酔い止め薬。
もちろん最終的には薬を飲まずに乗り物酔いを克服したいところですが、これがあるとないだと精神的にも全く違うものになります 。
一つの暗示のようなもので、「飲んだぞ、だから大丈夫」のように自分に言い聞かせています。
薬にはいろんな種類があるので、タイプによって自分に合うものをいくつか試してみるといいでしょう。
今回私が使ったのは、2種類のタイプです。
長時間効くカプセル錠のものと水無しでも飲めるタブレットを試してみました。
※ 別の日に分けて飲んでいます
カプセル錠のものは、長い時間効くということだったので
- 長時間の移動
- 遊園地で遊ぶ時
この2つの場合に使いました。
1回飲めば効果が長く続いてくれるので「途中で薬に効果がなくなったらどうしよう」という不安は少しなくなりました。
また、遊園地で遊ぶ時もおすすめです。
なぜなら遊園地は1日中遊ぶ場合が多く、途中で切れる心配がないからです。
ジェットコースターに乗った後、体調が悪くなったりしたら最悪ですもんね。
1つ気になった点は、少し眠くなる感じがあります
車での移動であれば寝てしまえばOKですが、遊園地で遊んでる場合ちょっとテンションが下がるかもしれません。
あくまでも個人的な感想なので、自分にあったものを見つける参考にしてみてください。
食事と休息
次に食事と休息についてです。
携帯食を持ち歩く
車に乗る前には、 食べ過ぎもよくないし空腹もよくありません。
もしどんなに早くても必ず何か食べてから乗るようにしています。
一度、車の中で食べられればいいと思って食べずに乗ったところ見事に食べるタイミングを間違え酔ってしまいました。
もちろん酔ってしまってからでは食べることもできず最悪な状態でした。
いつでも食べられるように携帯食を持っていくといいですよ
どのタイミングでお腹がすくのか分かりません。
そんな時のためにすぐに食べられるアイテムを持っておくと安心です。
ガムはお腹には溜まりませんが、噛んでいることで気分転換にもいいですし口の中がさっぱりするので持ち歩きます。
カロリーメイトやプロテインバーは、すぐに食べることができるし食べる量も調整ができるので、もう少しで食事のタイミングだったとしても空腹は怖いので少し口にします。
まずは乗る前に少しお腹を満たしてから車に乗ることを忘れないようにしましょう。
味もたくさんあるので食べやすい味を選びましょう。
休息の大切さ
休息は乗り物酔いの発生率としてはかなり重要な要素になります。
寝不足や疲労、風邪などの時は必ずと言っていいほど酔ってしまっていました。
どれも最悪な状態だし、ならないように心掛けることは必要ですがもしこのような状態で車に乗らなければ行けない時は事前にできることをやっておきます。
まず絶対にやるのは、前日の睡眠時間の確保。
これはかなり重要な対策です。
寝不足なら寝ることで解消されますし、疲労が溜まっているということは休息(睡眠)が十分にとれていないことがあります。
なので無理矢理でも7〜8時間の睡眠時間が確保できるようにします。
出発時間から逆算して昼間や夕方に寝ることが必要だったとしてもその時間を作るように努力します。
もちろんいつもと違う時間に寝ることになるので、中々寝ることはできません。
そんな時は無理に寝ようとはせず、横になり自然と眠気がくるのを待ちます。
これも1つの安心材料ではありませんが、
ちゃんと前日休息したよ
という実績をつくりたいのです。
風邪の時でも一緒で、「体調が悪いけど前日にしっかり休息すれば明日は少しは良くなっている」という準備が大切です。
休息が取れていない状態は乗り物酔いの大敵です。
学校の修学旅行などでも必ずお手紙に書いてありますよね!
でもこれは本当にその通りで、酔いづらい人にとっては「そんなことで?」と思うかもしれませんが、酔いやすい人にとってはとても重要なことなので寄り添ってあげてください。
リラックスアイテムの用意
先ほどの携帯食とも被る部分になりますが、車の中でリラックスできるアイテムを用意しておくと安心です。
何よりも車の中でいかにリラックスして乗っていられるかが重要で、その為に必要なアイテムを見つけましょう。
それは人によってリラックスする方法は違うため私の一例をご紹介します。
イヤホンとガムのセット
イヤホンは音楽を聞くために持っていきます。
音楽を聞くだけなら運転中の車内でもスピーカーから聞けますが、そうではなく自分の世界へ入るためにイヤホンをして聞きます。
みんなで楽しく好きな音楽を聴きながら移動。そういう場面であれば気分は紛れ酔いにくくなりますが、公共機関のバスなどでは音楽を聞きながらは難しいので、そんな場面ではイヤホンで好きなリラックスできる音楽を楽しみながら移動をします。
同じようにガムもリラックスできるアイテムとして、イヤホンで音楽を聞きながらガムを食べたりする。
唾液の分泌で胃の不快感も軽減できました。
アイマスク&ネックピロー
この2つは、睡眠用と頭を固定するために用意します。
酔いは目からの情報との不一致が要因となるため眠気がきたらアイマスクをし、ネックピローで頭を固定します。
ネックピローにも良いところがあって、頭を固定することで脳の揺れを最小限にしてくれます。
車の揺れでどうしても頭が動いてしまい酔いやすくなってしまいますが、ネックピローをしていることでこの揺れを最小限に抑えることができます。
私は、できる環境であれば眠気がない時でもネックピローを付けて乗るようにしています。
もしできない環境であれば、ヘッドレストにしっかり頭を付けて動きづらいようにして酔い対策にしています。
小さく携帯できるものがおすすめです。
走行中にやった対策
次に乗った後にできる対策を6つご紹介します。
車の座る位置を考えた
乗り物酔いをしやすい場所としにくい場所があります。
基本は一番いいのは助手席です。
進行方向の状況が分かるので、発進や停止、カーブなどの状況を目で見て確認しているため体の重心移動ができる点がオススメポイント
自分が運転できるならそれが一番おすすめしたいところですが、運転できない人や子供の場合は助手席が最適なポジションです。
私が助手席に座った時は、『自分が運転しているつもり』になって座っています。
頭の中でシミュレーションをしながら乗っている感じですね。
そうすることで車の揺れの動作に体が一緒に反応ができるからです。
これなら免許がなくても子供でもできますよね!
しかし、速い速度が苦手と言う人には少し不快に感じてしまうこともあります。
目まぐるしく情報が入ってくるので疲れてしまい余計に酔いを誘発してしまう危険もあるので注意しましょう。
後ろの席になった場合は、進行方向の状況が分からないので酔いやすくなります。
また横の窓を見るのにも注意が必要です。
近くの建物、走行中の道路を見てしまうと場面が次々と変化するため絶対におすすめできません。
見るならなるべく遠くの建物や景色を楽しむようにしましょう
車の中の環境を考えた
車の環境は乗り物酔いにとても影響があります。
特に音やニオイには気をつけてください。
タバコや香水、車の芳香剤も気をつけて欲しいニオイです。
音は音量を下げたりとすぐに対策できますが、車の中のニオイ対策はとても難しく自家用車なら何かしらの対策はできても人の車にはできません。
そんな時、私はマスクをするようにしています。
鼻栓なら最強ですが、息苦しくなるのでマスクくらいのフィルタであればニオイの軽減ができます。
今ならどこでも手に入るし、種類も豊富なのでファッションに合わせて選んでみましょう。
もし自家用車のニオイ対策をするならなるべく『無香料』をおすすめします。
余計なニオイを付けるより自然で普段から慣れているニオイの方が酔いにくくなるので試してみてください。
走行中の姿勢を考えた
乗っている姿勢も重要です。
酔いにくくするためには、頭をなるべく動かさないこと。
そして圧迫するような服を避けて、お腹が苦しくない状態を作るようにしました。
始めは走っている状況をしっかり見るために座席をあまり倒さずに座っていましたが、どうしてもお腹が圧迫されて不快に感じてしまいました。
そこで、座席の背もたれを少し倒し気味にすることにしました。
角度としては、ヘッドレストに頭を付けても普通に前が見れるくらいの倒し方
あまり倒し過ぎてしまうと、進行状況を確認するために段々と頭が浮いてきてしまいます。
これでは意味がないので、お腹も苦しくなく前も見やすいいい角度を見つけてみましょう。
食事や飲み物を考えた
走行中に食べたり飲んだりすることもありますよね。
そんな時にした対策は、
- 脂っこいものは食べない
- 柑橘系はあまり飲まない
脂っこいものを食べてしまうと胃の不快感は強くなるため絶対に避けています。
また柑橘系の飲み物も状況によって変えています。
柑橘系はスッキリして飲みやすいこともあり、リフレッシュするにはとてもいいですが、最悪胃酸の分泌が多くなってしまい不快感が強くなってしまうのでタイミングによって種類を変えています。
何を飲むかというと『炭酸水』
甘かったり、特別な味がないのでどんなタイミングでも飲めるので便利です。
水でも問題ありませんが、少し物足りなさを感じるのでリフレッシュ効果も一緒に味わいたいので炭酸水を飲むようにしています。
ちょっと汚い話ですが、ゲップをすることで胃の不快感を少し和らげることもできるので私は乗り物に乗るときは炭酸水を持っていきます。
でも食べ過ぎや飲みすぎには注意しましょう。
ツボ押し試してみた
乗り物酔いに効くというツボはいくつかあって、私がいつも使うツボはここ!
合谷(ごうこく)
手の甲にあり、親指と人差し指の間。ちょうど交差している部分
ここを反対の手で挟み込むように押します。
万能なツボとして色んな効果があると言われていますが、私が押すタイミングは不快感を感じ始めたときです。
少し気持ち悪い感じがしたときに押すと私はちょっと楽に慣れる感じがします。
完全に個人的な感想ですが、気持ち悪い波が来るたびに合谷を押します。
他にもたくさん乗り物酔いに効くツボがありますが、合谷が簡単にすぐできるツボだったのでかなり活用しています。
呼吸を意識してみた
最後は呼吸ですが、これは気持ちの面でも重要で
「酔うかも、酔うかも」と思っていると少しずつ呼吸が荒くなることがあります。
こうなってしまうと完全に乗り物酔いモードになってしまうので私はこうします。
「私は酔わない、私は酔わない」と自己暗示のように唱えて深呼吸をします。
大切なのはここ!『深呼吸』
乗り物酔い対策にはリフレッシュやリラックスが重要になるので、深呼吸をすることで副交感神経が優位になり不安や緊張感を減らし酔い対策をします。
これは車に乗った直後がいいです。
何事も始めが肝心です!
快適に移動するなら自己暗示も対策の1つですよ。
家でできる対策
最後に車に乗る前にできる対策を2つご紹介します。
車に乗るたびに不快に感じていてはどこにも行けません。そんな状態が続けば出かけること自体がイヤになるでしょう。
それではとってももったいない。人生半分損しているようなモノ。
なら少しずつ乗り物酔いを克服する為に一歩踏み台してみませんか?
バランス感覚を鍛える
バランス感覚を鍛えるトレーニングをします。
私が実際にやっているトレーニングは
- でんぐり返し
- 目のトレーニング
- トランポリン
- 時々ブランコ
この4つがトレーニングメニューになります。
でんぐり返し
これは一度はやったことがあると思いますが、前転・後転のこと。
やり方は単純で前転後転共に1回ずつから始めます。
1回でいいの?と思うかもしれませんが、実際にやると分かりますが慣れないうちは1回で目がグルグル回り気分が悪くなります。
これを毎日行い、1回が慣れたら2回・3回と数を少しずつ増やしていきます。
- 決して無理はしないこと…なぜなら、続けられないため
- 食事後はやらないこと…なぜなら、確実に気持ち悪くなるから
この2点はやめておきましょう。
目のトレーニング
目のトレーニングのやり方は、
腕を伸ばし親指を立てる、それを見ながら頭だけ左右、上下、右回り左回りと動かす動作を繰り返す。その時目は親指をずっと見ること。今度は腕を伸ばしたままその親指を左右、上下、右回り左回りと腕を動かす。その時は頭は動かさず目だけで親指を追うこと。
目のトレーニングはこれだけ。
空いた時間に左右、上下、右回り左回りを10回ずつやります。これで目の筋肉を鍛えて動きの動作についていけるようにするトレーニングです。
私はこのトレーニングをお風呂の時間にやっています。
人前でやるとちょっと奇妙な動きになるので、知らない人がみると変に思うでしょうから誰もいないお風呂の浴槽に浸かったタイミングでやるようにしています。
実際にこのトレーニングをしたせいなのか、車に乗って早く景色が動くと目がチカチカして不快な感じでしたがこのチカチカがなくなっているように感じます。
トランポリン
トランポリンは子供の遊び道具というイメージがありますが、大人でも飛べるトランポリンはあるんですよ。
実際にダイエット効果としても注目されていて、軽い運動を家の中でできるアイテムとして活用されています。
このトランポリンを使ってバランス感覚を養っていきます。
実はこのトランポリンを買った本当の理由は子供の遊び道具としてでした。
しかし私が飛んでみると数回飛ぶだけでフラフラ。
疲れるのは確かですが、それ以前に気持ち悪くなって続けることができませんでした。
調べてみるとトランポリンも乗り物酔いを克服するアイテムとして良いという情報がありました。
軽く数分程度飛べるようになるまで、慣れが必要だったのでこれは酔いを克服する良い器具でした。
しかもダイエット効果も期待できると一石二鳥。
楽しんで取り組むことができるので、トランポリンはおすすめの運動ですよ。
トランポリンについてもっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
時々ブランコ
これは少しおまけ程度になります。
子供公園へ行ったときに一緒にブランコに乗ることがあります。
ブランコも乗り物酔いを克服するのにとても良い器具です。トランポリンと同様にバランス感覚を養いつつ、目のトレーニング(早い動きに慣れること)を同時にできてしまいます。
しかし難点を言うと、子供ならブランコをしていてもいいですが大人が1人でするブランコはハードルが高いですよね。しかも天候にも左右されてしまうので続けることが難しいトレーニングでした。
これらを日々やり、いざ車の移動前日はどんな過ごし方をした方がいいのでしょうか?
前日の過ごし方
前日の過ごし方は乗り物酔いをするかどうかが決まってくると言ってもいいくらいに重要なことです。
- 絶対に寝不足にならないこと
- 明日の不安を抱えたまま過ごさないこと
- 必須アイテムの準備を済ませておくこと
この3つを最低限守りましょう。
基本中の基本ですが、早く寝て絶対に寝不足で当日を迎えないこと
明日のことを考えると寝付けないこともあるでしょう。そんな時は気持ちや考え方を切り替えて、
- 仕事や行事なら「明日やらなきゃいけないことを頭の中でせいりする」
- 旅行なら「どんな楽しいことが待っているのか想像する」
このように気持ちを切り替えるように努力が必要です。
いつまでも不安なことを考えていても始まりません。
当日までに準備できることはやっているのですから、必須アイテムの準備をしながら「これがあれば安心だな」と自己暗示をかけ気持ちを切り替えていきます。
実際に試した対策の感想
たくさんの乗り物酔い対策をしましたが、実際にこれは良かったと感じたものをご紹介します。
※酔い止めの薬は飲んでいる前提での話です
効果が感じられた対策
- 乗っているときは、イヤホンと炭酸水
- 乗る前の対策は、トランポリンとでんぐり返し
これ以外のことも自然とやっていると思います。
遠くを見たり、頭を固定したりと。
なので一概には言えませんが、酔いにくかったと感じました。
あまり効果を感じなかった対策
逆に意味がなかったと感じたものは、アイマスクです。
眠気がきてアイマスクをする分にはとてもいいアイテムですが、眠気がないときに付けるのは景色や状況が見れないことで不安が大きくなってしまうことでした。
また目からの情報がないので、良くないことばかり考えてしまいます。
- 「酔ったらどうしよう」
- 「まだ着かないのかな」
など負のスパイラルが起きてしまいあまりにも情報がなさすぎるのはよくないと感じました。
子供や家族の反応を見てみよう
身近な人に乗り物酔いをしやすい人がいたら寄り添ってあげてください。
思っている以上に辛いものです。
かと言って改善の希望もないわけではありません。
諦めず少しずつコツコツと取り組めるように周りからもサポートをお願いしたいです。
乗り物酔いをしやすい人との向き合う気持ち
乗り物酔い対策を11個試してみました。
実際に私も長年苦しんでいる1人です。
ここで試した対策以外にもまだまだありますが、大切なのはまず始めてみることです。
今のままでは前に進めません。
1つでもいいので、続けられそうな対策を今日からやってみてください。